そして私を抱き締めたまま着地をした。 無事に助けさせることが出来た。 あることは除いては……。 「大丈夫か?響……」 「えぇっ……大丈夫ですわ。私は」 しかし、その瞬間だった。 この助けてもらった私は、私自身ではなく 偽者だった。 そして隠し持っていたナイフで社長を刺した。 「ぐっ……響!?」 偽者の私は、ニヤリと笑うと 身体が数匹のコウモリに変わって行く。 飛び散るとそのコウモリは、闇野さんのところで 集まり姿を変えた。 偽者の正体は、美麗さんだった。