「卑怯よ。卑怯者!!
そんなことしたって、社長も月ノ宮一族も
潰れたりしないわ‼️」
私は、怒鳴り散らした。
そんなの信じない。
社長もお母さん達も簡単には負けない。
するとそれを聞いた
美麗さんが近くまで来て
「まぁ、お兄様に対してなんて無礼な女なの?
お兄様も蓮様もこんな地味でブスな女の何処が
いいのかしら。まったく理解不能ですわ」
私を睨み付けるように言ってきた。
「そう言うな……美麗。
彼女は、あの月ノ宮一族の巫女だ。
強い霊力は、我々にとっては……魅力的だろう?」
「ただの厄介者ですわ。
本当に……目障り。早く1匹残らずに
月ノ宮一族を抹殺したぐらい……」
そう言った美麗さんの目は、赤く染まっていた。
ゾクッと背筋が凍る。
本気で抹殺する気だわ。
この人……!?
「美麗。落ち着け。彼女は、大切な客人だ。
人質もだが……いずれ
俺の子供も産んでもらわないとならない」
えっ……!?



