もののけ会社と甘いキス。


どうして、この人が私の前に……?

恐怖で身体がビクッと震えた。

「闇野さん。何で……あなたが!?」

「そりゃあ、君を誘拐しに来たからだよ!」

闇野さんは、クスッと
不敵な笑みをこぼしてきた。

ゆ、誘拐!?

彼の言葉に驚かされた。

誘拐って……。

「何で私なんかを……」

「そんなのは、決まっている。
君を人質として誘拐し……社長を率いる組織と
邪魔な月ノ宮一族を叩き潰すためだ!」

な、何ですって!?
私を誘拐して社長と親族を潰す気なの!?