ショックを受けている間に
月ノ宮神社に着いてしまった。
私は、離れの部屋に連れて行かれる。
部屋に入ると
「ここが、お前の部屋だ。
必要な物を用意したが最低限しか
部屋に出られないように鍵をかけるからな」
司がそう言ってきた。
部屋に出れないって……本気なの!?
「そんなの嫌よ!?
何で、そんなことを言うの?」
「お前を自由にさせたら
アイツのところに行ってしまうだろ?
それに、いつアイツらがお前をさらいに来るか
分からない。用心のためだ!」
「だからって……こんな……」
いくら用心だとしても無茶苦茶過ぎるわよ!?
「心配しなくてもずっとじゃない。
アイツらが諦めてくれるまでだ!
これは、お前のためでもある。響、諦めろ」
涼お兄ちゃんがそう言ってくる。
そんな……酷い。



