「そ、そんな訳があるか!!」
必死に社長は、言うが頬が赤くなっていた。
あ、やっぱり気に入っているんだ!?
意外にも社長は、キツネの姿が
気に入っているようだった。
フフッ……と何だか笑えてきた。
「笑うな!?」
そう言われたが……。
私は、嬉しくなって
クスクスと笑いながらキッチンに戻った。
しばらくして夕食の支度を終わらすと
社長用にお皿に食べやすいように盛り付ける。
人間の姿で食べるのかと聞いたら
どうやらこのままで居るようだった。
「社長……食事の時ぐらい
人間の姿に戻らなくてもいいのですか?」



