「お前は、俺の女なんだ。
仕事を辞めさせないし、実家にも帰らせない。
俺のそばにずっと居ればいいだろ!?」

社長は、毛を逆立てながら言ってきた。

これって……私を特別に想ってくれているって
思っていいのだろうか?

心臓がドキドキと高鳴ってくる。

「でも……母に何て言えばいいのでしょうか?」

「そんなの無視すればいい。
お前の人生なんだ。
お前のやりたいようにやればいいだろ?」

やりたいようにって……。

そんなこと言われても、そんな勝手なことしても
本当にいいのだろうか?

「お前は、誰と一緒になりたいんだ!?
俺か?それともあのイトコ野郎か?」

私は……。

「私は、社長と一緒になりたいです。ずっと……」