そうしたら
社長は、ポンッと子キツネになってしまった。

えぇっ……!?

「社長……?」

すると私の方をギロッと睨み付けると

「俺は、まだお前のことを
許した訳ではないからな!?
あんなムカつく野郎と同棲しやがって……」

ブツブツと文句を言ってきた。

まだ根に持っているようだった。
どうやら拗ねているようだ。

「すみません……私も気が動転していて。
でも……本当は、同棲なんてしたくありません。
社長のことを否定されたくなかったし
九尾一族に憎まれていると知ったときは……凄く
悲しかった」

「私は、社長に本気で好きになって
もらいたいです。
だから嫌わないで下さい。ちゃんと
同棲のことは、何とかしますから……」

涙を流しながら必死に告げた。

誤解だけはしてほしくない。
私の好きな人は、社長なのだから。