「その結界は、張った私にしか
解けないようになっているから。
じゃあ、またね!」

勝手に言い放つと
会長は、さっさと消えてしまった。

ちょっと、それって
朝まで私達は、この部屋から出られないってこと!?

どうするのよ……これ。

そんな朝までなんて……まだちゃんと
仲直りした訳でもないのに。

「おい、親父!?
頼んでもいないのに勝手なことをするな‼️」

社長は、かなり不機嫌そうに怒っていた。

どうしよう……気まずい。

静まり返る私達。

司の件でかなり怒らしてしまった。
きっと、まだ私のことを許していないだろう。

「あの……社長……」

私は、恐る恐る声をかけてみた。