えっ!?
「いえ……違います。
同棲の話も私も聞かされていませんでしたし。
この事とは、関係ありません」
「じゃあ、何でアイツの言うことを聞くんだ!?
大体俺が、お前を憎む訳がないだろう」
私に不満をぶつけてくる社長。
本人から憎む訳がないと言われて
何だか嬉しかった。
「は、母から言われたんです……これ以上
社長に関わるなら会社を辞めさせて
実家に連れ戻すと……それで仕方がなく」
「はぁっ?何で
俺が絡むと辞めさせるんだよ!?」
「それは……」
恋愛関係に発展してほしくないのだろう。
力の事もあるし……。
そうではなくても社長とは、
微妙な関係なのに……。
「まぁ、響子ちゃんらしいね。
彼女は、元々妖怪とか嫌いだし。
私も最初は、嫌われていたから……今は、普通に
会話をしてくれるけど」
懐かしむように会長は笑った。



