「月ノ宮一族は、確かに妖怪専門の陰陽師だが
妖怪なら何でも退治する訳じゃない。
我ら九尾一族もまた妖怪を仕切る当主だが
たくさんの妖怪をまとめるには、一苦労する。
だから時に手を組み悪さをする奴らには、
罰を与えていた。
お互いの平和と秩序を守るために」
「しかし、その組み合わせに不服と持っている
妖怪の1人がそれを邪魔するべく
九尾に化けて街で暴れた。
もちろんすぐに正体を見破った月ノ宮一族は、
その偽者を封印した。その封印したのは、
我々が預かった……それが真実だ!」
会長の説明に唖然とした。
そんな真実が隠されていたなんて……。
月ノ宮一族と九尾一族は、
戦友として……手を組んでいたなんて
私には、衝撃的だった。
じゃあ、憎んでなかったんだ……。
それが分かりホッと胸を撫で下ろした。
良かった……もし社長に恨まれたら
私、どうしたらいい分からなくなるもの。
すると社長は、私の表情を見て
「まさか、お前……俺がお前ら
月ノ宮一族を憎んでいると思って
あのムカつく、イトコ野郎と同棲をするって
決めたのか!?」
そう言って疑ってきた。



