霞んでいた記憶が少しずつだが
ハッキリと見えてくるようになる。

私は……?

「響!?大丈夫か?」

「うぅっ……何とか。
会長……1つ質問を……いいですか?」

「うん?何だい?」

私は、痛みを我慢しながら
司に聞いたことを質問してみることにした。

「イトコから聞いて……私の先祖、月ノ宮一族が
ずっと昔にあなた達、九尾一族を封印したって
本当なんですか?」

私は、それを聞いた時は、ショックだった。

「それで……あなた達、九尾一族は、
月ノ宮一族を憎んでいると……」

憎んでいるはずの月ノ宮一族なんかが
橋渡しになれるのだろうか?

すると驚いた表情をする社長。

「な、何だよ……それ!?
俺は、そんなこと知らないぞ?」