「親父。響を連れて行くって
どういうことだよ!?」

中に入って来たのは、社長だった。

えっ……えぇっ!?

社長のお父様!?

この男性は、社長の父親だった。

あれ?ってことは、
九門寺カンパニーの会長!?

いや、でも……会長は、
すでに亡くなっているはずでは……?

そう思ったが、そういえば妖怪は、
年をとらないし……年齢を自由自在に操れると
雪江さんが言っていたわ。

こんな若い人が……。

私は、驚いてしまった。
でも確かによく似ている。顔立ちとか

「やぁ、蓮。久しぶり。
君もどうだい?君の好きなプリンも
用意してあるよ」

「そんなことは、どうでもいい。
まったく、昔から好き勝手に何処かに 
行きやがって。
それよりも響を返せ‼️」