社長に似ているけど
違う怖さと性格を持っていた。
恐怖で緊張している私に男性は、
クスッと笑うと
「怖がらなくても何もしないよ。私は、君と
誰も邪魔されずに話がしたかっただけだし。
それよりも響子ちゃん……君のお母さん元気かい?
と言ってもこないだ会ったばかりだけど」
私にそう話しかけてきた。
えっ?
この人……母のことを知っているの!?
「母を知っているのですか?」
「あぁ、知ってるも何も君のお母さんとは、
同じ高校出身だったからね。先輩、後輩で。
聞いてないかい?私のこととか」
お母さんの……?
その時、母の言っていたことを思い出した。
あれ?でも……それって。
しかし、その時だった。
バンッとドアが勢いよく開いた。



