“響ちゃん”

そう名前で呼ばれたとき
懐かしさが湧いてきた。

そう……とても懐かしくて
心の中がざわざわと騒ぐような気持ち。

しかも……名前も何処かで聞いたことがあるような?

「響!?」

ハッ‼️

美音の呼び声で我に返った。

振り返ると美音が蝶の姿で
こちらに向かってきていた。

「響。そいつから離れろ‼️」

えっ?
そいつって……この人?

すると男性は、私をひょいと抱き上げてきた。

「キャアッ!?」