分からない。

私は、何を信じていいか分からない。

するとベンチに座っている私に
誰かが近づいてきた。

まさか、妖怪!?

私は、驚きながら近づいてくる方を見た。

えっ……!?

夕焼けの光で反射しているが
その人物は、社長と似た容姿と白銀の髪をした
美少年だった。

年齢は、小学校の高学年ぐらいだろうか……?

幼さと少し大人びた印象だった。

「こんなところで泣いて
どうしたんですか?お姉さん」

その美少年は、私に言った。
私は、思わず言葉を失った。

だって、あまりにもこの少年が
社長に似ていたから。