司の言葉にショックを受けた。

私達の先祖は、九尾を封印したなんて……。

「でも九尾は、ちゃんと居るじゃない!?
社長だって……」

「そんなの子孫が残っていたのだろう。
それに一族と言うぐらいだ。
1匹封印したとしても……全員封印しない限り
生き延び続けるだろう」

そんな……!?

私は、頭が真っ白になる。

じゃあ、社長は……?
社長は、月ノ宮一族を憎んでいるの?

私が月ノ宮一族の子孫でも……愛してくれる?

そう思ったとき、ハッキリとそうだと
言える自信は、私にはなかった。

だって……社長は、本気になってくれないから

「響。これで分かっただろ?
アイツらの魂胆は分からないが……どうせ。
月ノ宮一族のお前を利用するか
その力を手に入れることしか考えていない。
お前は、利用されたんだ!」

嘘よ……そんなの信じたくない。