もののけ会社と甘いキス。


うぅっ……言うつもりはなかったのに。

「すみません。
私も母から聞かされたばかりで……」

「だったら、やめればいいだろ!?
そんなくだらないこと」

でも……。

「くだらない?お前に、くだらないと言われる
筋合いはない。
コイツは、絶対に妖怪のお前なんかに渡さない。
帰るぞ。響‼️」

私の腕を強引に掴むと引っ張ろうとする。

「ちょっと……司!?」

「響。忘れたのか?
響子叔母さんから言われているだろ!?」

その言葉に私は、ハッとした。

そうだ。社長に関わるなと言われている。
破ったら強制的に実家に連れて行かれてしまう。
 
そんなの嫌だ‼️