もののけ会社と甘いキス。


政略結婚!?
そんな勝手な理由で私とくっつけようとしてるの?

私は、その言葉にがく然とした。

私の意思は……?

しかし司は、私をギュッと抱き締めながら

「勘違いするな!?
確かに、月ノ宮の血を守るためでもあるが
俺は、昔から響が好きなんだ。
お前みたいな妖怪に響を渡してたまるか‼️」

ショックを受けている私と違い
司は、私への気持ちを伝えてきた。

えっ?司が……私を!?

思わず胸がドキッて高鳴った。

「ほぅ……好きだと……?」

「ちょっと司。あんた何を言っているのよ!?
私のこと好きって……いつから?」

司は、小さい頃から生意気で
意地悪な態度で私のことを馬鹿にするのに。

いつから……好きだったの。

「俺は、好きな女しか構わない。
婚約するなら、俺にしとけ。
こんな妖怪にお前を盗られてたまるか」