「しかし、社長。
相手は、月ノ宮一族の者ですよ!?
危険です……」
「心配するな。少し話して帰らせるだけだ。
アイツには、言っておきたいことがある」
社長は、ニヤリと笑った。
良くないことが起きそうで怖い。
しばらくすると
ボロボロになった警備員が司を連れて現れる。
「司!?」
私は、慌てて司のもとに行く。
「響。大丈夫か!?
迎えに来たらお前の力を感じた。
怪我をしていないか?」
あ、そうか。
闇野さんの時に封印の力を使っちゃったから
司は、心配して来てくれたのね。
「随分と派手にやってくれたようだな。
警備員を倒すとは……大したものだ」
社長が司にそう言ってきた。



