「この会社でも彼の実力は、折り紙付き。
あのひょうひょうとした性格のせいか
素性の分からないところもありまして
何を企んでいるのか……警戒している人物です」

詳しく説明をしてくれた。

そうなの……!?

驚く私に社長は、

「それだけではない。アイツは、
俺のことをライバル視しているだろうからな。
隙あらば、蹴落として主の座を奪う気だろう。
まったく油断のならない男だ。
なのにお前ときたら……」

不満そうにグチグチと言ってきた。

社長をライバル視して
油断の出来ない男か……。

私は、それを聞いて何となく
納得をしまう自分も居た。

闇野さんを見ていて思った。

あの人は……強い。

思い出しただけでも
他の妖怪と違って怖いと思った。