私の何処に甘い血が……。 恐怖で動揺をしていると闇野さんの方から 近付いてきた。 「仕方がない、こちらから行くとしよう」 ひぃぃっ!? 私は、恐怖で身体が動かなかった。 「ほら、見つけた」 「キャアッ!?す、すみません。 わざとではないです」 私は、必死に言った。 そうしたらクスッと微笑まれた。 目は、赤いままだが。 それすら美しいと思えるほど 彼は、整った顔立ちをしている。 だが、私には 恐怖しか感じなかった。