ま、まさか。死んじゃったの!?

私は、恐怖で身体が震えた。

すると闇野さんは、ペロッと舌で舐めながら
赤い目で、こちらの方を向いた。

「そこに居るんだろ?宇佐美 響さん」

ビクッ‼️

き、気づかれた……いつの間に!?

恐怖で思わず出ようとしたが
すぐにハッとする。

もしかしたら罠かも知れない。
気づいたふりをして呼び寄せるのが……。

戸惑っていると闇野さんは、クスクスと笑った。

「怖がらなくても大丈夫だよ!
彼女は、殺していない。
見ての通り俺は、ヴァンパイア一族だ。
相手を操り血を提供してもらうだけで
命まで取ったりしないよ。まぁ、その間の
記憶は消してしまうけどね」

「隠れても無駄だよ。
俺らヴァンパイア一族は、耳と鼻がいい。
君の甘い血が……何処に居るか示してくれるからね」

甘い血……!?