「負ける訳がない……?
ほぅ……それは、随分と言いぐさだな」

社長は、一瞬で冷たい目をしてきた。

ビクッと背筋が凍った。

もう、司の馬鹿。せっかく
静めようとしているのに……。

「社長。これは……」

「もういい。興醒めだ。
お前らさっさと俺の前から消えろ。目障りだ!」

社長!?

「あの……すみません」

「言われなくても帰るに決まっているだろ!!
響。帰るぞ」

私は、動揺しながら社長を見るが
社長は、氷のような冷たい表情をしてきた。

どうしよう。

怒らせてしまった……。