「ちょっと2人共。
こんなところで喧嘩しないで」
私は、慌てて止めようとした。
どうしよう。この状況……。
何とかして止めないと騒ぎになっちゃう。
オロオロしていると
「お前ら妖怪に好きにはさせん。
響。帰るぞ!!
こんな奴らと一緒に居る必要性はない」
司が私に帰るように言ってくる。
「えっ……でも……」
戸惑っていると社長は、私の前に出てきて
「それこそ、必要ない。
響は、俺の女であり会社の社員だ。
俺のそばに居るのは、当然だ!」
その言葉を否定した。
「なんだと!?
なら、力ずくで響を連れ帰るだけだ!」
司は、何枚のお札を取り出し構えた。



