「司……!?」
その相手は、母方の兄の息子で私のイトコ。
月ノ宮司《つきのみや つかさ》だった。
何で、司がここに!?
私は、突然現れたイトコに驚いた。
場所だって知らせていないのに……。
「ほぅ……月ノ宮一族の血を引く者か。
面白い……」
社長は、ニヤリと笑った。
「おい。話は、大体聞いている。
お前だな?九尾一族の主で
響に言い寄っている社長って奴は……」
「だとしたら、何だって言うのだ?」
司に挑発的な態度を取る社長。
司は、司で社長を睨み付けていた。
お互いに火花が飛ばしている。
どうしよう……。
これだと喧嘩になってしまうわ。



