美音は、親友以前に式神として
任務を果たしているだけ。
私のせいで怪我をするなんて耐えられない。
「ダメだ。お前は……俺の」
社長が何か言いかけた時だった。
「悪霊退散!!」
声と共にカラス天狗に向かってお札が
投げ込まれた。
そのお札は、カラス天狗に当たり
バチバチと雷が走ったかのようになった。
「ギャアアッ……!!」
感電した2匹のカラス天狗達は、
黒焦げになって落ちて行く。
蝶になった美音も
よろよろと少しずつ落ちて行った。
「美音!?えっ……?」
私は、慌てて美音の方を見た後に
そのお札を投げて来た人物を見た。
するとその人物に驚いた。



