「社長やめて下さい」
私は、慌てて止めようとした。
しかし社長は、構わずに指を鳴らす。
するとカラス天狗達は、美音を襲いだした。
「くそっ……」
美音は、攻撃を交わしながら
蝶々になると飛んで行った。
「逃がさんぞ!!」
カラス天狗は、カラスになると
蝶になった美音を追いかけ回し始めた。
逃げて……美音。
「社長。何でそんな酷いことをするのですか!?
美音は、私の大切な幼なじみで親友なんですよ」
「……そうだな。しかし
アイツは、月ノ宮一族の式神だ!
俺らの邪魔者でしかない」
「邪魔になるなら
私を攻撃したらいいではないですか!?
あの子は、私のためにやっているだけなんです」



