もののけ会社と甘いキス。


「ほぅ……よくここが分かったな?」

社長は、ニヤリと笑った。

「響の残り香を辿って来たんだ!
召喚の時に月ノ宮一族の血を一滴分けて
貰ってるからね」

そうなの……?

「なるほど。だが、取り返そうとしても
無駄な話だけどな」

社長は、ニヤリと笑うと指を鳴らした。

パチンッと鳴らすと
カラスが集まり人間の姿に。

黒い大きな翼を広げた男性妖怪の姿になった。

「くっ……!?」

「コイツらは、カラス天狗。
俺の専属部下であり、カラス天狗一族の者だ。
能力も力も優れている。
お前の相手を喜んでしてくれるだろう」

しゃ……社長!?