ただ不器用で……恋するのに臆病なだけ。 だが、その時だった。 「見つけた!!響」 私の名前を呼ぶ声が聞こえてきた。 その声は……美音!? 「み、美音!?」 何処からか、美音の声がする。 私は、慌てて捜した。 何処に居るのだろうか? するとひらひらと庭から一匹の蝶々が現れた。 とても綺麗な蝶だったが、 それは、美音が変化した姿だとすぐに分かった。 部屋に入って来ると 蝶は、美音の姿に戻った。 式神バージョンの姿で。