なんて恥ずかしいことだろうか……。

社長の仕事をしている間に
私は、車内で寝ていたなんて

あぁ、穴があったら入りたい。

「ほら、早くしろ」

社長は、上着を着るとさっさと車から
出て行ってしまった。

「は、はい。」

私も慌てて車を降りる。

店内に入るとさすが高級料亭。
古風な造りで上品な雰囲気があった。

何だか緊張をしてしまう。

こんなところで昼食を食べるなんて
さすが社長だわ。

私なんか一生縁のない場所だ。