「行くぞ!」
そう言うと歩いて行こうとする。
えっ?ちょっと……!?
「おい、響に何するんだ!?」
美音が怒って叫ぶが社長は、ニヤリと笑うと
そのまま歩き出した。
曲がり角になると
廊下が一瞬にして社長室になった。
えっ……何で!?
私は、一瞬のことで驚いてしまった。
さっきまで1階の廊下に居たはずなのに。
私は、頭の中が混乱する。
「この社長室は、特殊な結界で出来ている。
よほど強い力を持っていない限り
俺が許可した相手以外は、入ることが出来ない」
社長は、そう言ってきた。
えっ?そうなの?
じゃあ、美音も入って来られない……。



