酷い……いくら何でも
ここまで、することないじゃない。
私は、慌てて美音のところまで駆け寄った。
「美音。大丈夫!?」
「くっ……何とか」
痛そうな表情をしていた。
しかし社長は、
「何だ……これで終わりか?
つまらんな……」
ため息混じりに言ってくるではないか。
つまらないって……。
美音は、私を守ろうとしてくれただけなのに。
「社長。こんなのあんまりです!!」
いくら美音が先に攻撃したからって
そこまでしなくてもいいのに。
「つまらんから、つまらんと言ったまでだ。
式神。お前は、何をやっているんだ?
お前は、響を守るために居るのだろう。
そんな奴が、簡単に目を離すな。
目を離している間に、もし殺されたら
どうする気だ?」
えっ……?



