「俺を舐めるな。
強い妖怪ほど匂いや気配などに敏感になる。
お前が人間ではないことぐらいすぐに分かる」
社長は、ギロッと美音を睨みつけた。
しかし美音も負けてはいなかった。
「そんなのどうでもいい。
響を返せ。響に何かしてみろ。
私が許さない!!」
社長に怒鳴りつけた。
美音の言葉にドキッとなった。
美音……。
「……無理だな。」
「な、何故だ!?」
「響は、俺の女であり俺のモノだ。
響にお前の正体がバレた以上
お前のところに返す訳にはいかない」
社長!?
社長の言葉に驚かされた。
それに腹を立てた美音は、すぐさま
人間の姿を解いて社長を襲おうとした。



