「ち、違う。私は、響のことを本当に
大切に思っているし、嘘じゃない!!」
必死に美音が言うが
精神的にショックな私は、信じられなかった。
幼い頃
家の外で遊んでいたら美音に出会った。
人見知りの私にとって
美音は、大切な大切な親友だった。
彼女も同じ気持ちたと信じていたのに
ずっと信じていたのに……。
私は、悔しくて
泣きながらオフィスから飛び出した。
「響!?待って……」
美音が必死に私の名前を呼ぶ。
だか、素直に聞き入れられなかった。
オフィスから飛び出した私は、
泣きながら廊下を走った。
すると誰かにぶつかってしまった。



