だがしかし
いくら待っても何も変化は起きなかった。
あれ?私……無事だわ?
記憶が一部無くなると言っていたが
バッチリと覚えているし。
「な、何故だ!?
何故……私の暗示がかからない!?」
えっ……もしかして
私、暗示をかけられていたの?
意味が分からずに動揺する私と三津谷さん。
するとそれを見ていた社長が突然
笑い出した。
「アハハッ……こりゃあ驚いた。
三津谷の催眠をまったく通じない人間が居るとは」
えっ……?
私って……そんなに
凄いことをやっていたのだろうか?
ただ何も起きなかっただけでは……。



