シャワーが止まった浴槽内はとても静かで、その音が徐々に近づいてきているのがわかった。
真っ直ぐ、こちらへ向かってきている。
あたしは知らない間に後ずさりをして、窓から遠ざかっていた。
だんだん呼吸が荒くなり、全身が冷えて行くのを感じる。
背中にドアが当たったとき、それを火切りにしたように脱衣所へと逃げ込んだ。
体を拭く時間ももどかしく服を身に着けて脱衣所から転がり出た。
「恵里菜?」
その声にハッとして顔を向けると、そこには祐里と麻由子が立っていた。
目を丸くしてあたしを見ている。
「どうしたの恵里菜。真っ青だけど……」
麻由子が眉間にシワを寄せてそう聞いて来た。
「今、窓の外で物音がした!!」
「え?」
怪訝そうな顔をして浴槽へ向かう祐里を、あたしは引き止めた。
濡れた髪の毛が頬に張り付いても気にならなかった。
「小屋で聞いた、あの音だった」
そう言うと、祐里はその場に立ち止まって青ざめた。
真っ直ぐ、こちらへ向かってきている。
あたしは知らない間に後ずさりをして、窓から遠ざかっていた。
だんだん呼吸が荒くなり、全身が冷えて行くのを感じる。
背中にドアが当たったとき、それを火切りにしたように脱衣所へと逃げ込んだ。
体を拭く時間ももどかしく服を身に着けて脱衣所から転がり出た。
「恵里菜?」
その声にハッとして顔を向けると、そこには祐里と麻由子が立っていた。
目を丸くしてあたしを見ている。
「どうしたの恵里菜。真っ青だけど……」
麻由子が眉間にシワを寄せてそう聞いて来た。
「今、窓の外で物音がした!!」
「え?」
怪訝そうな顔をして浴槽へ向かう祐里を、あたしは引き止めた。
濡れた髪の毛が頬に張り付いても気にならなかった。
「小屋で聞いた、あの音だった」
そう言うと、祐里はその場に立ち止まって青ざめた。



