気が付けば小屋の外が暗くなり始めている。


こんな所で野生動物が現れたら、あたしたちは襲われてしまうかもしれないのだ。


「いや、なにも見えないけど……」


そう言って亮輔が小屋のドアを手をかけた。


「え?」


しかし、そのから動こうとしない。


外を警戒してすぐに開けないようにしているのかと思ったが、どうも様子がおかしかった。


回すノブ式になっているドアを何度も引いたり押したりしている。


「開かない!」


「冗談だろ」


俊和が亮輔に変わってドアノブを回す。


しかし、やはり動かないようだ。