☆☆☆
「俺は菊島に昼飯を運んでくるから」
休憩室に集まっていたとき、浅野先生がそう言った。
「あ、それならあたしも一緒に行きます」
あたしはすぐに立ち上がってそう言った。
「危ないから長田はみんなと一緒にいなさい」
そう言われると思っていたけれど、孝利の様子が気になった。
昨日から一夜明けているし、少しは落ち着いているかもしれないし。
「孝利はあたしと同じで映画が大好きなんです。映画を作るためにこの部活に入りました」
そう言ってあたしは祐里を見た。
あたしの話しなんて聞いていなくて、俊和の肩に頭をもたれかけさせている。
「少しでいいから話しがしたいんです」
きっと、孝利がこの部活からいなくなると真面目に活動する生徒はいなくなってしまうだろう。
そうなる前に、もっと孝利と会話しておきたかった。
「わかった。そこまで言うなら、ついて来ていいぞ」
浅野先生は諦めたようにそう言ったのだった。
「俺は菊島に昼飯を運んでくるから」
休憩室に集まっていたとき、浅野先生がそう言った。
「あ、それならあたしも一緒に行きます」
あたしはすぐに立ち上がってそう言った。
「危ないから長田はみんなと一緒にいなさい」
そう言われると思っていたけれど、孝利の様子が気になった。
昨日から一夜明けているし、少しは落ち着いているかもしれないし。
「孝利はあたしと同じで映画が大好きなんです。映画を作るためにこの部活に入りました」
そう言ってあたしは祐里を見た。
あたしの話しなんて聞いていなくて、俊和の肩に頭をもたれかけさせている。
「少しでいいから話しがしたいんです」
きっと、孝利がこの部活からいなくなると真面目に活動する生徒はいなくなってしまうだろう。
そうなる前に、もっと孝利と会話しておきたかった。
「わかった。そこまで言うなら、ついて来ていいぞ」
浅野先生は諦めたようにそう言ったのだった。



