休憩室に戻り、熱いお茶を飲むとようやく心が落ち着いて来た。


「大丈夫か?」


俊和はまだあたしを心配してくれている。


「どういうことだ」


浅野先生が、祐里と麻由子へ向けてそう問いかけた。


浅野先生は今まで見たことがないくらい、険しい表情をしている。


祐里と麻由子は隣り合ってソファに座ったまま、俯いている。


「なにか言わないとわからないぞ」


そう言ったのは孝利だった。


「あんたに言われなくたってわかってる!」


祐里が孝利を睨み付けてそう言った。


「じゃあ、聞かせてくれよ」


祐里の言葉に俊和が言った。


祐里は床へと視線を落とす。