DVDは欠伸が出るほどつまらないものだった。


ライトで照らし出してモンスターを退治し、時々捕まって殺されて、最後には主人公の女の子が1人生き残る内容だった。


どこにでも転がっているホラー作品だ。


栗田さんが言っていた通り、都市伝説なんかを元に作成されたのだろう。


「これのどこが問題なんだ?」


映画を観終わり、DVDを取り出して確認しながら先生が首をひねった。


それがわかれば、あたしたちだって解決方法が分かっているはずだ。


そう思った時だった。


休憩室の窓の外からガサガサッという物音が聞こえてきて、あたしたちは息を飲んだ。


「なんだ、今の音は?」


浅野先生がそう言い、窓辺へと近づく。


「先生にも聞こえたんですか?」


孝利がそう聞くと、浅野先生は頷いた。