雪『そんなことないだろ。』


璃夢『あるよ』


まぁお金は使うためにあるんだから良いけどね、高校生なんだから自分のために使わないと!

そのお金がどこから出てきてるかは知らないけどね…?

《深く知らない方が幸せだということもある》


キュッ

璃夢『よーし!洗い物終わりっ!』


因みに今の今まで私は会話をしながら洗い物をしていたのです!

意外と器用だよね〜私って!

《自画自賛が凄い》


翼『じゃあ飯食おうぜ?俺めちゃくちゃ腹減ってんだけど…』


璃夢『ゴメンゴメン!じゃあ、はいっ!カップケーキ!』


翼『おっ!サンキュー!いっただきまーす!』


そう言って袋からカップケーキを取り出し、パクパクと食べ始めた


雪『もう食うのかよ』


翼『おぉ!ほれめっはうはい!んぐっ!はぁ美味かった!』


雪『しかも食べるのはえーし。』


ホント、結構大きかったのに!すごいお腹すいてたんだね。


璃夢『二人とも先に屋上に行ってて?お弁当取ってくるから』


翼『おー、先に食べてるぜー』


そう言って二人は家庭科室を出ていった


鷹也『ホント、あの二人は璃夢さんのこと大好きだよな』


煌月『だな。わざわざ洗い物まで手伝ってくれるなんてな』


璃夢『先に食べてていいよって昨日言っておいたんだけどね。』


ホント、優しいよ二人は。


鷹也『じゃあ教室戻りましょうか!』


璃夢『うん!』


そして私たちも家庭科室を後にし、教室に戻った





璃夢『あ、雪くんにもカップケーキ渡そうと思ってたのに!』


教室に戻る途中に思い出してよかった!


鷹也『雪にもあげるんですか?』


璃夢『うん!翼にあげたのに雪くんにあげなかったら不公平でしょ?』


煌月『でも家庭科の授業はあるんだし、璃夢さんがあげる必要もないと思いますけどね』


あ、そっか!みんなもあるんだったよね!

じゃあ雪くんも別にいらないかな?うーん……分からないから持って行ってみてその時に決めよう!

ガラガラッ

『あっ!魁!!』


教室に入る何故か潤んだ瞳のクラスメイトたちが私たちを見ていた