鷹也『俺らのクラスもそんなやつばっかりで、真っ黒焦げの炭みたいなカップケーキ持って帰ってたぜ』


翼『だろ?俺らのグループもそうなる運命なんだ。きっと。』


悲しい運命だね!?


璃夢『包丁使わないし大丈夫だよ!洗い物は初心者でもできることだし!』


《なんの初心者だよ。》

お料理初心者みたいな?


雪『洗い物ってしたことないやつも出来るものなのか?』


璃夢『うん!だってスポンジに泡つけて洗うだけだもん!』


雪『…そうか……。』


何故かホッとしたような表情をする雪くん。

どうしたんだろう?


翼『うわ、俺わかっちゃった。お前洗い物すらした事ねぇ部類のやつだな?』


え、流石にそんな子いないよ!しかも雪くんだよ?ツンデレさんだからなんだかんだ言って手伝ってくれそうじゃん!

そう思って雪くんを見るけど…


雪『……チッ』


そっぽ向いて舌打ちしてるよ!?えっ?もしかして図星!?


翼『まぁお前ん家、組員が全部やってるし、逆に若が手出すと焦りそうだもんな』


雪くんが手を出すと焦る?雪くん大事にされたるんだね〜。

でもこう言う人のことをアレって言うんだよね。えっと…あの…アレだよ!アレ!


璃夢『そう!箱入り息子!!』


それそれ!


雪『あ゙ぁ?』


何故か雪くんにガン飛ばされた。

えっ?なんで?なんで私ガン飛ばされてるの!?


雪『誰が箱入り息子だ。お前よりは常識人だ』


璃夢『えぇ!僕、常識はある方だと思うよ!?』


しかもなんで箱入り息子から常識人の話になるの!?

《箱入りの子供は常識に欠けてるイメージがあるからだろう》


璃夢『でも、雪くんは金銭感覚がおかしいよね』


常識なんやらの前にね。

だってこの前家の床に穴があいたって話をしてたら

『リフォームの金出そうか?』

って言いましたからね!?貸すとかじゃなくて出すだよ!?

他にも、ウチにはテレビがリビングに一つだけで、サイズが一番小さいサイズだって言ったら

『誕プレはテレビか…』

って!ボソッと呟いたんだからね!?

誕生日プレゼントにテレビはダメでしょ!