INFATUATOシンドローム 2





璃夢「翼、きっと言うタイミングが無かったから時雨は言えなかったんだよ」


こんなこと言って、自分の逃げ道を作ってるみたいだよね……ホント、ズルいやつだな…私って…


翼「……だよな」


璃夢「だから、時雨には今まで通り普通に接して欲しいんだ。時雨が時雨であることには変わりないでしょ?」


翼「………だな。悪ぃ、お前の言う通り嘘をつかれるのがトラウマなんだ…。」


そう言ってまた俯く翼。

こういう時、なんて言葉をかけるべきなのかバカな私には分からない……


翼「…ゴメンなっ!暗い雰囲気にして。お前までそんな悲しい顔する必要ねぇよ」


翼を元気づけたかったのに、逆に気を遣わせてしまった…


翼「んじゃ、勉強すっか?流石に二時間は長い気分転換だけどよ?」


璃夢「あ、ははっ、ゴメンね?」


確かに二時間は長すぎるよね!再度反省!

そのあと私たちは翼の部屋に戻り勉強を始めた





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ブーッブーッ

ご飯も食べ、お風呂に入り、点数もいい感じに上がってきてもう寝るか?と話していた時、携帯のバイブ音が聞こえた。

翼のスマホ?と思って翼を見るけど


翼「…?俺のスマホじゃねぇけど…」


璃夢「えっ?じゃあ時雨、スマホ忘れていった?」


そう言って二人で座布団の下や、教科書の下を見てみるけど、スマホはどこにもない。

一体、どこに……


璃夢「あっ!」


そしてやっと思い出した。


翼「ん?どうした?」


璃夢「僕のだ」


隣に畳んでおいたパーカーのポケットに触れると振動しているのが伝わった。


翼「はっ?お前スマホなんて持ってないだろ?」


璃夢「うん、僕のじゃなくて荘司さんのなんだ」


翼に説明しながら私はスマホを取り出し、荘司さんに言われた通り表示を確認した。


璃夢「あれ?」


だけど画面には【荘司】とは書いていなくて、カタカナで【ショウ】と書いてあった


璃夢「………どちら様?」


翼「どーした?伯父さんからの電話じゃねぇの?」


璃夢「それが違うっぽい…」


翼にスマホの画面を見せながらどうしようかと考えた。出て、違う人だったら荘司さんが困るでしょ?

でも、このショウさんが荘司だとしたら…『早く出ろよ』ときっと怒られる…