璃夢「翼、きっと言うタイミングが無かったから時雨は言えなかったんだよ」
こんなこと言って、自分の逃げ道を作ってるみたいだよね……ホント、ズルいやつだな…私って…
翼「……だよな」
璃夢「だから、時雨には今まで通り普通に接して欲しいんだ。時雨が時雨であることには変わりないでしょ?」
翼「………だな。悪ぃ、お前の言う通り嘘をつかれるのがトラウマなんだ…。」
そう言ってまた俯く翼。
こういう時、なんて言葉をかけるべきなのかバカな私には分からない……
翼「…ゴメンなっ!暗い雰囲気にして。お前までそんな悲しい顔する必要ねぇよ」
翼を元気づけたかったのに、逆に気を遣わせてしまった…
翼「んじゃ、勉強すっか?流石に二時間は長い気分転換だけどよ?」
璃夢「あ、ははっ、ゴメンね?」
確かに二時間は長すぎるよね!再度反省!
そのあと私たちは翼の部屋に戻り勉強を始めた
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ブーッブーッ
ご飯も食べ、お風呂に入り、点数もいい感じに上がってきてもう寝るか?と話していた時、携帯のバイブ音が聞こえた。
翼のスマホ?と思って翼を見るけど
翼「…?俺のスマホじゃねぇけど…」
璃夢「えっ?じゃあ時雨、スマホ忘れていった?」
そう言って二人で座布団の下や、教科書の下を見てみるけど、スマホはどこにもない。
一体、どこに……
璃夢「あっ!」
そしてやっと思い出した。
翼「ん?どうした?」
璃夢「僕のだ」
隣に畳んでおいたパーカーのポケットに触れると振動しているのが伝わった。
翼「はっ?お前スマホなんて持ってないだろ?」
璃夢「うん、僕のじゃなくて荘司さんのなんだ」
翼に説明しながら私はスマホを取り出し、荘司さんに言われた通り表示を確認した。
璃夢「あれ?」
だけど画面には【荘司】とは書いていなくて、カタカナで【ショウ】と書いてあった
璃夢「………どちら様?」
翼「どーした?伯父さんからの電話じゃねぇの?」
璃夢「それが違うっぽい…」
翼にスマホの画面を見せながらどうしようかと考えた。出て、違う人だったら荘司さんが困るでしょ?
でも、このショウさんが荘司だとしたら…『早く出ろよ』ときっと怒られる…


