時雨「……クッ」
時雨は顔を真っ赤にして、何故か悔しそうな顔をしていた
璃夢「あ、撫でられるの嫌だった?」
そういう人いるもんね。子供扱いされてるみたいでイヤだって言う人。私はもうみんな撫でるから大人しくするタイプだけど。
そう思いながら時雨の頭から手を離そうとするけど
時雨「そんなことないっ!!璃夢に…撫でられるのは……好きっ……」
まるで赤くなった顔を隠すように俯く時雨。そんな姿が女の子らしくてすごく可愛く見えた。
だから、私はまた時雨の頭を撫で始めた。
可愛いなぁ。ずっと撫でていたい。
しかしそんな空気はいとも簡単に壊された
「甘い空気を醸し出すなぁああぁああああ!」
どこからが聞こえた地を這うような低い声。
どこぞのヤーさんが来たのか!?と思ったけど、その声の正体は……
翼「ゲ、大家さん…」
翼はボソッと言ったつもりだろうけど、私にはハッキリと聞こえたよ?
女性とは思えないほど低い声を出したのはレイカさんでした。
レイカ「玄関であんまぁ〜い空気出されたら通るに通れないでしょ!?」
あ、普通の女性の声になった。
本当にさっきの声を出した人と同一人物かと疑うほどの変わりようだ。
レイカ「まぁ璃夢くんが無事で良かったわ」
璃夢「え?レイカさんも心配してくれてたんですか?」
レイカ「当たり前じゃないっ!なんて言ったって璃夢くんは、私のお気に入りでもあるんだから!」
わぉ、いつの間にお気に入り認定されてたんだろう
まぁ嫌われるよりいいんだけどね!
レイカ「とりあえず甘い空気を醸し出したいなら他所でやってね?」
さっきから言ってる甘い空気って何?どんな空気なの?……お菓子みたいな甘い匂いするのかな?
時雨「そ、そんな空気醸して出してません!」
レイカ「あーそうそう!アンタに言いたいことあったのよ!」
時雨「ガンスルーされた!?」
見事に時雨の言葉を無視したレイカさん。
てゆうか、言いたいことってなんだろ?
レイカ「アナタも私と同じだったのね?まさか同志がこんな近くにいるとは思わなかったわぁ〜」
レイカさんと時雨が同じ?……あっ、もしかして!女装してる事?


