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璃夢「ん………っ」


硬いコンクリートの上で目が覚めた私。

ここは……どこ?

場所の確認をするために寝ている体を起こそうとして、自分の格好をみた。


璃夢「………。」


手を後ろで縛られ、足も縛られていた。しかも、口元にも布が巻かれており、口が開けなくなっていた。

これじゃあ助けを呼ぶに呼べないな…。

そしてどうにかして体を起こし、周りを見渡した

見たところ、どこかの工場のようだ。そうだ、朱雀の倉庫みたいな感じだ。

だけどココは掃除が全くされていないのか、ホコリや小さな砂がたくさん被っている。

……そんなところに寝かされたのか、私は。

そう思ったが、私の周りは綺麗で、しかも何故かソファが置いてあった。


………誰かが何かの目的で運び入れた?でもなんのために…。


「お目覚めか?」


下に視線を落とし、考え事をしていると誰かの声がした。

視線を上げた先、そこにいたのは


璃夢「っ……(日比谷恭っ!)」


日比谷先輩がいた。

なんで日比谷先輩が?…もしかして私を誘拐した犯人?……だとしたら、リンを狙って連れ去ろうとした犯人は日比谷先輩だったの!?