荘司さんは電話に向かっていつもと違う声出して『今から行くよ〜』とか言ったと思ったら『嘘じゃないって!』と焦り出したり…きっとまだ電話が長くなるのは分かりきっていた
もう目と鼻の先だし、行っても大丈夫だよね?
ガチャ
璃夢「じゃあ荘司さん、行ってくるね」
電話の邪魔をしないように小さな声でそう言って私は車を降りた
荘司「ちょ、おいっ!あぁいえいえ!なんでも!え?彼女?違いますって!」
私のせいで勘違いをされたらしく酷く焦った様子の荘司さん。
余計なことしちゃったかな…?でも言ってでていかないと怒られるのは分かってるし。
そんなことを思いながら私はカフェに向かって歩き出した
璃夢「むぐっ!」
すると、いきなりハンカチで口を塞がれた。
っ、ヤバいっ!意識がっ!
ハンカチに薬が染み込まされていたのかどんどん眠たくなっていく。
咄嗟に荘司さんを見て、助けを求めたが電話に向かってへこへこしていて、私の方など全く見てなかった
そして次の瞬間には目が完全に閉じ、意識が飛んだ
タンッ
荘司「はぁ…ったく、太客だから機嫌損ねるとめんどくせぇんだよな…。」
スマホをポケットの中にしまいながら文句をこぼした荘司。


