ガチャ

荘司「璃夢、行くかー?」


お母さんと約束をしていると荘司さんが電話を終えたのか帰ってきた。

行くかと言われて時計を見てみるといい時間になっていた。


璃夢「うん!じゃあお母さん、行ってくるね!」


璃花「うん!気をつけてね!美味しいご飯作っておくから!」


そう、お母さん今日は仕事が休みなのだ。久々の休みなんだから私が料理作るよって言ったのに、『私の楽しみを奪わないで〜』って言われた。

お母さんそんなにご飯作るの好きだったの?私全然知らなかったんですが…と思った。


璃花「行ってらっしゃ〜い!」


元気なお母さんの声に見送られ、私たちは車に乗りバイト先に向かった









そしてバイト先が近くなってきたところで…


ブーブーッブーブーッ

また荘司さんのスマホが鳴り出した。


荘司「あ?」


チラッとスマホの画面に目をやった荘司さんだったが


荘司「っ、ヤベッ!」

キキーッ

多分、画面に映った人の名前を見て驚き、車を路肩に停めた。


タンッ

荘司「もしもし」


そして電話に出た荘司さん。

確か、電話とかメールとか、スマホをいじりながら運転すると警察に捕まるんだったよね?だから停まったんだ。だけど…

私は助手席からそのまま前を見た。視線の先にはもうカフェが見えていたのだ。