璃花「だから心配しなくて大丈夫よ〜」
荘司「なんだよその発言!タラシ発言じゃねぇか!お前も絆されてんじゃねえ!」
璃花「あ〜ら、絆されてなんかないわよ。羚焚くんなら大丈夫って信じてるからよ」
荘司「だとしてもどこの馬の骨かも分からん男に!」
馬の骨?何言ってるの荘司さん。羚焚はちゃんとした人間だよ?だから人間の骨からできてるんだよ?
荘司さんもおかしなこと言うもんだ。
璃花「じゃあお兄ちゃんが働かずに璃夢を守ってくれるの?」
荘司「や、やろうと思えば」
璃花「やろうと思えばじゃないのよ。売れっ子さんが休むと困るでしょ?それは璃夢も同じよ」
え?荘司さん、売れっ子さんなの?私未だになんの仕事してるのか知らないんだけど…。
璃花「と、いうわけでお兄ちゃん。璃夢の送り迎えをお願いしてもいいかしら?バイト中の心配はないから」
璃夢「お願い荘司さん!危険になったら逃げるから!」
『約束するよ!』と言って、お母さんの意見に便乗した。
両手を合わせてお願いすると、荘司さんは『はぁ』と深いため息をついたあと
荘司「わぁーったよ…その代わり、マジで危険になったら逃げろよ?」
そう言った荘司さんは私にスマホを渡してきた。
そのスマホは前に翼の家でお泊まり勉強会をした時に渡されたものと同じスマホだった。


