翼「けど璃夢は、お昼を食べてる時も視線を感じたらしい」
雪「……じゃあ月城先輩がいつものように屋上に来たら誰もいなかったから屋上から下を覗いて中庭を見てたってことか?」
翼「大正解。そーゆうことだ。それに、璃夢が言う犯人が走っていった方向には月城がいた」
雪「タイミングが良すぎるってことか?」
翼「あぁ」
雪「でもよ、なんで璃夢をストーカーするんだ?1年に負けたのが癪だったのか?」
翼「俺が考えてるのは、まだ璃夢が自分の妹だって信じて疑わないんじゃないかってことだ」
翼「あぁ、確かに妹がどうとか言ってたもんな」
翼「あれだけ執着してたのに、今更違うとなっても信じられねぇんだろ」
雪「なるほどな……。じゃあ月城先輩がストーカーなら璃夢に危害はないってことか?」
翼「そーゆうこと!問題はリンちゃんの方のストーカーだ。」
雪「まぁそっちは璃夢が守るだろ」
翼「………守れるよな…?」
雪「かなりのシスコンだ。大丈夫だろ。」
『じゃあ俺も帰る。』と言って、少し離れたところに停まってる黒い車に向かって歩いていった
翼「おー、また来週なー」
歩いていく雪の背中にそう声をかけた。
翼「……けど、なーんか嫌な予感すんだよな…」
そうボソッと呟いた翼だったが…
翼「まっ、気の所為だろ!さーて!ゲーセンでも行くかー」
あまり気にせず、一人でゲームセンターに向かったのだった


