羚焚「心配するな。ちゃんとお前の家に向かってる」


私言ってないのに知ってるってこと?すごいな。なんで知ってるんだろう?

不思議に思いながら私はボケーッと窓の外を見ていた。といっても、窓は黒いからビルの明かりや電灯の灯りくらいしかみえない。

なんの会話もないまま静寂が続き、私は眠たくなってしまった


カクンカクンッ

璃夢「っ」


危ないっ、あと少しで窓に頭強打するところだった。車に傷つけるところだったよ…


璃夢「ふぅ…」


ため息をこぼしてからもう一度窓の外を見つめた。そしてだんだんとまた、睡魔が襲ってくる…


璃夢「……?」


すると羚焚が私の肩を抱いて、自分の肩にもたれるように促した


羚焚「いいから寝ろ。」


羚焚から離れようと体を動かそうとしたが、そう言われ、大人しくすることにした。

そしてまたも睡魔が襲ってきて、抗うことなく夢の中に引きずり込まれていった








──────────
───────
────


カランカランッ

湊「いらっしゃい。…なんだ羚焚か」


蒼閒「リンちゃん大丈夫だった?」


羚焚「あぁ。それより、分かったか」


璃夢を送り終えた羚焚はまたノルンに戻ってきた


蒼閒「うん。カメラは、ダンボールの中に隠されてた。」


そう言ってカウンターの上に置かれた小型カメラ。


蒼閒「これ、パソコンとセット売りされてるやつで、録画式じゃなくて映像がそのまま送られるんだ」


つまり、パソコンを立ち上げて、連動しているアプリを開けばいつでもどこでもカメラの映像を見ることが出来るというわけだ。